国交省が実施した「令和元年空き家所有者実態調査」の結果について、令和2年12月16日に公表されました。
この調査は、S55年より5年ごとに継続的に調査されていますが、今回は「居住世帯のない住宅(空き家)」の調査項目が追加され、「空き家所有者実態調査」へ名称変更され実施されたところです。

1 調査結果のポイント(全体)

      
  1. 空き家を取得した際に、登記または名義変更は約8割
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  3. 今後の利用意向は、「空き家にしておく」が28%、「賃貸・売却」や「セカンドハウスとして利用」がそれぞれ約2割
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  5. 賃貸・売却の課題は、「買い手・借り手の少なさ」「住宅の傷み」「設備・建具の古さ」「リフォーム費用」「地域の高齢化・人口減少」の順
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  7. 寄付・贈与の意向はあるもののうち、一定の費用負担を伴っても寄付・贈与をしたい者の割合は約4割
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  9. 空き家にしておく理由は、「物置として必要」「解体費用をかけたくない」「更地にしても使い道がない」の順

2 所有している空き家

      
  1. 空き家は、一戸建てが約9割
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  3. 空き家の建築時期は、昭和55年以前の建築が約7割
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  5. 空き家の腐朽・破損がある家屋は約5割、ないのが約4割
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  7. 空き家の最寄りの鉄道駅は、2Km以上が約4割、1~2km未満が約2割
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  9. 空き家の取得方法は、相続が55%、新築・建替が19%、中古住宅の購入14%
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  11. 空き家の登記・名義変更しない理由は、「困らないから」が約5割

3 空き家の管理

      
  1. 「月に1回~数回」の割合が36%、「年に1回~数回」が25%
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  3. 管理者は所有者または同居の親族が77%
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  5. 管理面で心配のことは、「住宅の腐朽・破損の進行」が約6割、「樹木・雑草の繁茂」が4割、「不審者の侵入や放火」が約3割
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  7. 管理する上での課題は、「管理作業が大変」が約3割、「住宅を利用する予定がないため管理しても無駄になる」が約3割
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  9. 「管理作業が大変」では、延べ床面積別にみると、「150㎡以上」が約4割

4 空き家の今後の利用意向

腐朽・破損の状態別での「取り壊し」は、「屋根の変形や柱の傾きが」生じているでは約3割、「住宅の外回りまたは室内に全体的に腐朽・破損がある」では約4割が取り壊しをする意向

5空き家の所有世帯

「空き家の所有世帯の家計を主に支える者の年齢」は、「65~74歳」約4割、高齢者(65歳以上)でみると、約6割超

詳しくは、下記の「令和元年空き家所有者実態調査 報告書」をご覧ください。
→ 国土交通省ホームページ

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