相続不動産(賃貸・空き家)の委託管理

相続により取得した不動産の管理について、家の管理維持・雑草除去など、住まいが遠方のためできずに、困ってのご相談が少なくありません。

ご相談は、「相続した当初は、2か月に1回程度、休日を利用して、実家に帰省し、誰も住んでいない家の管理をこなしていたものの、行程の日数と交通費と労力が負担となって、今では放置状態となって、困っている」との内容であり、空き家管理サービスに関する依頼がほとんどです。

1 空き家の増加の背景

空き家の増加の背景には、少子高齢化や人口減少など社会構造の変化とともに、相続する実家には、建物の所有者である親の高齢世帯だけでの居住であり、近くに住む親族等も高齢世帯であり、親が亡くなり、相続した後には、近くに管理維持を任せられる者がいないことが空き家の増加を加速しています。

このため、相続した実家が自ら維持管理できる状況ではないため、やむを得ず、そのまま放置の状況になっているケースが大半です。

当社では、こうした状況の管理できない空き家について、相続した不動産の資産価値を守るために、次のとおり、「空き家等の委託管理サービス」を提供しております。

2空き家等の委託管理サービスとは

一般的な空き家等管理サービスとは、大きく区分すると、下記の三つの類型です。

(1) 外部だけの巡回サービス

空き家管理サービスの中で最も安価で委託できるのは、「外部だけの巡回サービス」です。例えば、庭の清掃や雑草除去、玄関周りの目視確認、郵便物の転送、依頼主に写真付きで報告書を送る等のサービス内容です。

 (2)内部+外部の巡回サービス

(1)の外部の巡回サービスに加え、家の内部の管理も行います。例えば、室内の清掃や換気・通水のほか、雨漏りや天井のシミ・カビが発生していないかの確認するサービスも含まれます。

(3) 空き家活用のサポート

(2)に加えて、空き家活用のサポートとして、売却相談や賃貸仲介など、空き家をそのままにしておくよりも有益に活用できないかのコンサルタントとその活動を提供するサービスです。

3 空き家等のリスク

空き家が維持管理できずに、放置すると所有者に様々なリスクが生じます。

(1)家屋の腐朽等の劣化及び防災防犯性の低下

建物は年月が経つにつれ劣化が加速します。特に空き家には十分な手入れやメンテナンスがされないため、倒壊や崩壊の危険性が高まります。
また、空き家状況になると、放火等の犯罪を誘発する可能性があります。

(2) 衛生状況の悪化

空き家の状況が続くと、害虫・蜂・蜘蛛・蚊等が発生するなど、悪臭を放つもとになるリスクがあります。スズメバチの巣など簡単に駆除できない場合もあり、空き家の周辺を歩行する人に被害を及ぼす危険性もあります。

(3) 景観の悪化

空き家状態の家屋の劣化が進むと、景観を損ねるだけでなく、周辺の環境を著しく悪化させる恐れがあります。

以上、空き家の放置状況が続くと、所有者に大きなデメリットが生じるだけでなく、近隣住民への二次被害を招く恐れがあります。こうしたリスクを事前に防止するための措置を講ずることは、所有者の義務であることを認識する必要があります。

当社は、相続不動産の資産活用の提案や資産管理サービスの提供をしております。
特に、相続した家屋が空き家の状態になった場合には、資産管理を守るために、「委託管理サービス」を提供し、サポートをしております。

社内に宅地建物取引士・行政書士を配置しており、加えて、土地家屋調査士・司法書士・不動産鑑定士・税理士等との連携体制「ナビ・シグナル不動産の連携ネットワーク:不動産相談センター」を構築しております。
相続不動産の売却にあたっては、様々な諸課題をクリアする必要がありますので、当社の「不動産相談センター」をご活用ください。

令和元年度空き家実態調査結果は、こちら

空き家等の委託管理サービスは、こちら

相談フォームは、こちら